台泥士敏庁御紹介
「士敏庁」は台湾セメントビルの三階にあるホ劇場です。劇場には吊物設備、照明設備、音響設備、舞台監督設備及び電動操作の可動式客席等を兼ね備えています。 舞台の規模は、奥行が7.5mで、幅12m。さらに舞台の左側に側舞台の空間を設けています。左右舞台のミラー框壁は舞台に向け、客席の壁際に回転することにより、舞台と客席が同一平面になり、ゆったりとした空間を作り出すことができます。
観客席
ホールは314客席で、電動収納可能な椅子と可動連結式椅子との二種類があります。電動収納可能な椅子は全部展開すれば9列分になります。計234席がありますが、5列分(130席)にシフトすることも可能です。可動連結式椅子は二人がけ(4席、8人使用)、三人がけ(24席、72人使用)等の組み合わせがあり、最大4列を連結し、80人使用することができます。
客席エリアの電動収納可能な椅子は後方の椅子置き場に格納することができます。可動連結式椅子は底部にキャスター付き、道具搬出入エレベータを利用し、地下の倉庫へ持ち運ぶのに便利になっています。
ステージ
舞台の吊物設備は19本のバトンがあります。白色透かし模様の大幕、沿幕が5本、引割幕3本(袖幕として使用可能)、ライトバトン3本、空中バトン5本、銀幕、ブラック・バック幕及び天幕バトン等があります。二/三本目の引割幕、ブラック・バック幕と六本目の空中バトンを除き、幕の昇降や引割等はすべて電動式による操作です。
音響照明
照明設備はETC OBESSIONⅡを採用し、舞台の照明とコンピューターライトを制御することができます。ホールは142回路の調光器と照明回路ボックス等の設備があります。楕円面反射鏡スポットライト、サーチライト、4灯式天幕ライト、8灯式グラウンドライト等の調光装置があります。
音響設備は音声ミキシング機材の操作が調整室で行われるほか、左側舞台袖にも出力音声ミキシング簡易機材と機材ボックス(中には、カセットテープ式録音機、レーザーディスク等がある)も設け、幅広い運用可能となりました。ホールには、録音・放送設備、効果機器、マイク、無線マイク、舞台監視、通話システム等の設備があります。
その他の施設
舞台道具の搬入車は錦州街の地下駐車場(制限高2m)から地下3階まで入り、道具搬出入エレベータを利用し、三階のホールまで舞台装置を運びます。道具搬出入エレベータは幅185cm、奥行215cm、高さ265cm(エレベータの高さは240cm)です。
出演者やスタッフに提供する楽屋は4階にあり、大部屋2室、個人部屋1室、控え室1室となっています。