京劇のなかに馬か乗馬の代わりに鞭を持ち出す。鞭を振るときは乗馬していて、ただ手に持っていれば馬をひいていることを表す。
馬鞭は通常「金の芯に房飾り三つ」と「茶色の芯に房飾り五つ」二種類ある。文人と老生は硬い芯に房飾り三つの物を使って、武生と武旦は軟質芯に房飾り五つの物を使う。また房の色も馬の色を表す。もし馬自体が貴重な場合、取っ手のところに布地の編み玉が付いている。例えば《過五関》(五つの関所を突破)で、関羽が使うのは金の芯に紫色の房飾り三つ、緋色編み玉付き、この馬は「赤兎馬」。
役者が舞台上に馬鞭を使って「馬に乗る」、「馬から降りる」なとの仕草は、違う役柄か身分によって、仕草のプログラムも少し違う。それは該当キャラクターが乗馬したときの気持ち、またそのキャラクターの身分か性格、行動の目的を現す。仕草の組み合わせは本当の生活習慣から生み出して、極めて美しく改良し、まるで元々そう動くかと錯覚して、芸術的に表現する。
