京劇の付け髭は「髯口」と言って、これを付けたキャラクターは中年以上の男性。キャラクターの年齢、身分より、色は黒、黲(ツァン、灰色)と白に分けてあり、また役柄、性格と体型の違いで、色と型も少し変わることがある。外見がおかしい者や凶悪的な性格をもつ者、また神さまか妖怪の場合、赤、紫、青、また黒と赤二色したものもある。
髯口には様々な仕草ができて、該当キャラクターの機嫌を表す。例えば、髭を手に載せるときは何かを考えている。髭を振るときは怒り、焦る。髭を揺するときは驚き、病弱また怒りで悩む。髭を吹くときは怒りのあまりになる。髭だけの仕草以外、舞踏と合わせることもできる。こういう基礎技術の訓練は「髯口功」(功は技術の意味)と呼ばれる。
満髯。満というのは口全部の意味で、つまり髭を口にかざす。満髯は長い方形になって、束はない。キャラクターは大量で長い髭を持つ大げさ表現。通常は武士で、性格が激しい、またずるい者、もしくは年配者。
一字髯。特に短い滿髯、形は「一」の字になってその命名。黒と赤二種類があって、自分の外見に気になってない無鉄砲な者、また凶悪者で丑(ちゅう、滑稽な役柄)か浄(じょう、強い男性)が使う。
三綹髯。普通は「三綹」また「三髯」、略して「三」と言う。長い髭は三つ束に分けて、該当キャラクターの頬とあご三箇所にある髭を表す。通常は気品の高い、容姿端麗のキャラクターで、「生(せい、男性役)」の中年以上の皇帝また大臣、文官か武官、地方有力者か商人、または文人か隠者。
